ドイツ生活史上、最も大きなわすれもの
こんにちは!
ドイツ留学中のゆーやです。
いきなりですが、私はドイツ留学生活で、おおきな忘れ物をしてしまいました。
「チャリ」です
バスの中に、自転車を忘れてしまいました。それも、チェーンでバスにつないだまま・・・
昔から忘れ物癖がありましたが、レストランや電車内で席を立つとき、忘れ物がないかもう一度確認してから出るようにしていました。そのおかげか、最近は忘れ物がなかったのですが、、、
油断していましたね。
事件の概要
2/7の深夜25時(2/8の1時)、友達と飲んだ帰りにチャリで帰るのが面倒で、近くにバス停もあったので、チャリをバスに積んで帰ることにしました。
座りたかったので、チャリをチェーンで手すりにつないでいました。
こちらだと、写真のようにバスの中にチャリやベビーカーを乗せられるようになっています。↓
それから最寄りのバス停に着いたので、いつものように降りて、やっと帰れる~とホッとしたのを覚えています。
次の日に、朝7時からケルンのカーニバルに行く予定があったので、早く眠りたい、というのもありましたね。
翌朝、スヌーズにさいなまれながら起き、バスに乗りミュンスターのメインステーション(MunsterHaupt Bahnhofといいます)に向かいます。
チャリがないことに気づいたのは、その日の夜、ケルンから帰ってきてからのことでした。いつも置いているところに、チャリがない。。。
「え、ない、、盗まれたか、、、、あ。」
という感じで、すぐに気づきました。
「バスにチャリ忘れてきた・・・・」
80ユーロもしたのに、、最近パンク直したばっかなのに、、、
とりあえずその町のバス会社にメールで問い合わせてみました。
すると、落とし物のお問い合わせは、市役所と、チャリ落とし物センターへどうぞ。
(メールの写メ)
というメ内容のメールが翌日(2/9)には返ってきました。
時間があったら取りに行こう。
そんな風に思って、いざ動き出したのはつい昨日(2/15)のことです。
まずは、市役所へ、置いてあるはずがないと思いながらも向かいました。
案の定ない。
次に、チャリ忘れ物センター。
ここに来てとってもびっくりしたのですが、予想以上にチャリが回収されていることです。(近いうちに写真をアップします)
これ全部落とし物なのか~と思いながらも自分のチャリを探しました。
ない。
そして、最後の頼み、ミュンスター内のバス交通を運営するバス会社、
Stadtwerkeへ。
受付の男性に、ドイツ語で質問したのですが、全然伝わらず、英語でいいですかと聞いたら、英語がしゃべれるおばさんを連れてきました。
この女性が今回記事を書くきっかけとなったキーパーソンです。
状況を分かりやすくするために、紙に書いて説明しました。(あ、さっきもこうすれば良かったな・・・)
まずは状況を聞いて一言、なんで今頃になってさがしてるの???今まで何してたの?
はい、そうですよね。。。
それから、そのおばさんがドイツ語で、担当の部署に電話してくれました。
一つ目
それで気づいたことが、まず一つあります。
あの深夜、僕が乗ったバスは、Stadtwerkeが所有するバスではなく、他会社のバスを借りて運行させていたということ。
しかも、その会社が、町から21キロも離れたところにあるという、、、
まじか、
市内を巡回するバスは、その市がすべて運営しているのではなく、他会社と協力して運行させてたんですね。
(バスの外観は多少なりとも違うけど、中のシートが全部同じだったからなのか分かりませんが、全部Stadtwerkeが運営しているものだと当然のように思っていて、そもそもあまり考えるようなこともありませんでした。)
会社が違ったということもあり、事態はすこし複雑になってしまいました。
それからさらに、その別会社とやらにドイツ語で問い合わせてくれました。
すると、電話を待っている間にひとこと
「もう、はやく子供迎えに行かなきゃなのに」(英語で)
え、まだ閉まるには早いよな、、、
それから、電話でドイツ語で説明してくれた。
なにやらいい雰囲気で話してたので、お、これはもしや、、と思いました。
電話をうけた2名とも、バスにチェーンつないだまま忘れてきたこと、そして、なんで今頃??ということに対して、同じようにびっくりしていたという。
結果は、
ない。
おばさん「Im so sorry・・・」
うん、なんかそんな気がしてた。あ、フラグ立てちゃったな、、みたいな。。
二つ目
それから、聞いとくべきことはすべて聞いておこうと思い、同じ行き先のほかのバスの可能性、、別会社の社名、担当の電話番号、、と質問していたら、
「ごめんなさい、子供を歯医者に行かせてて、そろそろ迎えに行かなきゃなのよ。」
日本では、おそらくこんなことあり得ませんよね。
決してこの女性に対して否定的な気持ちを抱いたわけではありません。
ただ、こんなこと仕事中のスタッフから聞いたことがなかったので、かなり新鮮だったというか、慣れない響きというか、、
とにかくそのときの私はとても驚いたのを覚えています。
そこで学んだことがあります。
自分の悩みなど、ほかのひとにとってはどうでも良いこと。
何かへまを犯すと、自分自身をかなり追い込んでしまい、結果的に自分のことが嫌いになる。これまでの私は、完全にこの繰り返しでした。
おばさん「あなたが必死なのは分かるけど、他の人にも予定だってあるのよ」
それまでずーっと自分のことでいっぱいだった感情が、一気に晴れていくような。
道行く人は、いや友達だって、わたしがチャリを忘れたことなんて、笑い話に過ぎません。
そのことに気づかされました。
まとめ
今回のチャリ騒動で感じたこと。
- 社会は、バスひとつとっても、いろいろなものが組み合わさって、協力しあって成り立っているということ。
- 自分の悩みなど、他の人にとってはどうでもいいことで、人生の一面でみたらたいした問題でなく、自分を嫌いになるまで思い詰める必要もないこと。
- それでも、もっと早くから、行動を起こすべきであったこと。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
みなさんも忘れ物には気をつけましょう(笑)
席を立つときが、要注意です。